残価設定ローンとカーリースは、どちらも返却を前提としたサービスですが3つの大きな違いがあります。
①料金の仕組みの違い
●残価設定ローン
残価設定ローンでは、残価は最終回の返済に据え置かれるので、残価も含めた金額を借り入れることになります。当然、金利も残価を含めた金額にかかります。
●カーリース
カーリースは、購入ではなくカーリース会社の車を借りるシステム。毎月定額の利用料を支払うことになります。借入れではないことから、金利という概念もありません。契約期間満了時も、車を返却するだけ。その際、残価精算を行わない「クローズドエンド」という契約方式のカーリース会社であれば、市場価格を基にした差額を請求される心配もありません。
②定期的に発生する費用の違い
●残価設定ローン
月々の支払額は少ない半面、税金や車検の度にまとまった出費があります。
●カーリース
月々の支払額は残価設定ローンを上回ることもありますが、税金や車検費用などが含まれているため、契約期間中は定額料金を支払うだけ。家計管理もしやすくなります。
③契約年数の違い
●残価設定ローン
残価設定ローンは、3~5年ほどと契約年数が短い傾向にあります。一般的に分割払いは期間が長いほど月々の返済額を抑えられるため、契約年数が短い残価設定ローンでは、大幅に負担を減らすのが難しくなります。
●カーリース
カーリースは概ね7~9年、最長で11年と、長期の契約ができるケースが大半です。月額料金は契約月数で割って算出されるため、契約可能年数が長いカーリース会社ほど、月々の負担を抑えやすくなります。とにかく安く車に乗りたい方や、あらかじめ車が必要な期間が決まっている方に向いています。